
月あかりだけで、じゅうぶん光る。
そんな銀を、仕立てています。
月白(げっぱく)は、月の出るころの空の色の名前です。まっしろではなく、ほんのわずかに青い。その一歩手前の白を、銀で作りたいと思いました。
大きな石も、複雑な細工もありません。肌にのせたとき、輪郭がひとつ静かに整う。月白のジュエリーは、それだけのためにあります。
中心にむかって、髪の毛ほどの細さで薄くなっていく指輪。光が縁だけに残ります。
満月の夜の露をかたどった、小さな銀の粒。鎖骨のくぼみに、ひとしずく。
耳たぶの下で、糸のような銀が揺れるピアス。横顔の月齢がすこし進みます。
仕上げの艶は、鹿革と手のひらの体温で出しています。機械の鏡面より、ひと呼吸にぶい光。それが「月あかりの銀」の正体です。ひとつずつ職人が仕立てるため、お届けまで二週間ほどいただきます。
純銀は、身につけるほど育ちます。くもりが出たら、同封の磨き布でやさしく。生涯、磨き直しを承ります(送料のみ)。
箱をあけるところから、静かであるように。
月白の包装は、藍鼠の紙と銀の栞だけです。